第二新卒で転職した話といくつかの所感
最初に
この記事は[TCU CTRL場外乱闘 Advent Calender 2017](https://adventar.org/calendars/2322)の記事です。
なぜ転職したの?
元居た会社は、大企業に分類される規模を持つ、SIerだった。
転職を決意した理由は、大きく分けて、「人間関係」「制度や風習、給与」「仕事の無茶ぶり」の3つに分かれる。
「人間関係」
初めて配属されたチームが、[業務外の仕事を押し付けたり、若手を吊るし上げて笑いを取ることが大好きな老害]、[
「制度や風習、給与」
身体を壊しながらもどうにか通院や人事の人との相談、交渉を続け、時短勤務制度等を活用して業務を続け
それだけならまだ我慢はできたが、同チームで馬車馬のごとく働いていた同期もほぼ昇給しておらず、「体を壊したら給与は上がらない」「どれだけ働いても、若いうちは昇給幅はとても小さい」という事実を知る*3。
「仕事の無茶ぶり」
2年目の時点で上流工程と新人の育成を断る余地なく任命されたり、体調を壊してから復帰した直後のようやく身体が治りかかっていたところで「君3年
これらを通じて
尊敬できる人はほとんどおらず、断る余地もなく仕事を捻じ込まれて歯車のように使われる、仕事を早く終わらせる若手は損をして、仕事をダラダラやってる年長者が得をするという状態で、経営も危なくなってきて給与も上がるかわからない。
さらに、若手がどんどん辞めていっているという事実を知り、積もりに積もっていた不満や不安が爆発。「こんなところにいて仕事なんかできるか」と思い、転職を決意。
どうやって転職したの?
転職サイトに登録し、アドバイザー*5の人に自分が興味がある技術や社風を教え、それにマッチした求人を回してもらうようにしてもらい、転職活動をはじめた。
最初のうちは仕事を続けながらやっていたが、体が治りきっていないのにも関わらず、遠くない未来に新規案件に配属されるという情報を上司から受け、転職先が決まる前に仕事を辞めることを決意。
その後、転職活動を始めて2か月目、退職してから1週間後に転職先が決まる。
転職してどうなった?
早速炎上プロジェクトに投入された。
が、前職であった不満の多くが解消された*6こともあって、総合的に見て後悔は全く無く、以前より遥かに健康的に楽しく働けている*7。
また、一度転職を経験したおかげで、「もしまたやばくなったら、転職すりゃいいや!」と開き直ることができるようになり、以前より仕事の先行きに関して悩む回数が少なくなった。この考えができるようになったおかげで、だいぶ毎日が楽になった。
所感、個人的な考え
転職してから数か月だが、今のところ後悔は全くしておらず、以前より楽しい人生を送れている。
以下に、3年弱働いて感じたことを、「これから働く人たち」と「転職を考えている人たち」向けに書く。
これから働く人たちへ
クソ上司は権力で殴ろう
もし、入社した後のチーム配属ガチャでクソ上司を引いてしまい、その上司とやっていけなくなりそうな場合、そのクソ上司よりも更に立場が上の人に相談し、配属を変えるなりクソ上司に釘を刺してもらうなりしてもらいましょう。
権力者を黙らせるにはさらに上の権力で捻じ伏せるのが最も効果的です。ガチャのリセマラ*8が難しいなら、最強権力ランキングの上位のキャラ*9を持っているフレンド*10を探して、フレンド申請*11して助けてもらいましょう。
給与が上がるかはチェックしよう
残念ながら、「どれだけ努力しても、1,2年目は給与の上り幅は一定(あるいは0)」という企業は少なからず存在します。
加えて、それを公表せずに隠している企業も存在するので、大学のOBや信用できる先輩社員がいる場合は、昇給額に関して聞いてみると良いでしょう(聞き方やタイミングを間違えると信用を損なう可能性もあるので、それだけは注意。)
やっても報われる可能性が絶対にない努力はただの徒労です。そんな努力をする時間があるなら、輪ゴムで遊んだり顔のニキビの数を数えていたほうがまだましです。
転職を考えている人たちへ
まず休む
現在体調を壊している人は、何よりもまず休んで回復することを優先しましょう。体調が悪いと判断力も鈍ってしまっていいことはありません。健康な心身があれば金は稼げますが、金で健康な心身は絶対に買えません。
食事、睡眠、余暇、友人との会話、時には薬などなど、ありとあらゆる手を尽くして健康を取り戻すことを第一に考えましょう。
「転職しないで解決するか」を考える
転職を考える際は、「今抱えている仕事の不満」を書き出して、「それが部署の異動等、会社を辞めずに解決するか」を考えましょう。
リスクとコストに関しては部署移動<<<転職です。転職せずとも悩みや不満が解決できる手段があるなら、まずはそれを試してみましょう。転職を考えるのは、それからでも遅くありません。
求人票に嘘はないが隠ぺいはある
転職するとなった際に、求人票をみるかと思いますが、求人票に嘘が書かれていることはほぼありませんが、意図が隠されている場合はあります。
「月40時間以上の残業をしている案件は全体の10%!」と求人票に書いてあるものの、「今欲しい人材はその10%にぶち込める人材である」というのはあったりします*12。鵜呑みにしないようにしましょう。
最後に
取引先か出資元が銀行になっている企業のSEにはなるな
*1:ちなみに半年ほど炎上もしていた
*3:おまけに残業代は基本給の高さから決まるので、「40代を過ぎたおっさん連中が、ダラダラと仕事をして残業代を稼いでいる」というのが散見されており、基本給が高い無能が一番おいしい思いができる組織であることが発覚
*4:今度は神経性胃炎
*5:専属でついてくれる相談役
*6:温厚で技術力の高い人がそれなりに多い職場であること、老害がいないこと、転職で入ってきた人がそれなりに多く、同じような悩みを過去にしたことがある人がそれなりにいる等
*7:炎上プロジェクトからもうすぐ抜けられるのも楽しく働けている要因の一つでもある
*8:自分からその上司に、配属を変えてもらう等の交渉をすること
*9:クソ上司よりも立場が上そうな上司
*10:同期
*11:相談する機会を得るにはどうすればいいかを聞くこと
*12:体験談